静岡市の観光ボランティアガイド「駿府ウエイブ」の須山忠治さんに
案内してもらったヒトヤド歴史スポットはココだ!
人宿町人情通りが東海道!?
七間町通りと人宿町人情通りの交差点「OMACHIビル」前。その足元の道路に書かれた"東海道右”のマーク。須山さんセレクトの1つ目の歴史スポットがこれだ。「七間町からまっすぐ来た東海道はここで右に折れます。そして新通りに出たら今度は左に曲がり安倍川方面に続きます」。ということは、えっ、今歩いている人宿町人情通りが、東海道!?「そう、まさに東海道。人宿町、梅屋町あたりにはたくさんの旅籠が立ち並び賑わっていたといいます。『梅屋』という本陣(宿屋)もここにありました」。
OMACHIビル前にある東海道右折マーク
梅屋町で由比正雪のクーデター
「『梅屋』があったのは、今の教会のあたりではないかといわれています。ここが2つ目のスポットで、歴史に残る大事件が起きている。
この石碑にも書かれていますが、時は四代将軍・家綱の頃。1651年に由比正雪らによって幕府を倒す計画が企てられました。その際、駿府に入った正雪が滞在したのが『梅屋』です。クーデターは失敗に終わり、奉行所の捕り方に包囲され、正雪らは自ら命を絶っています」。まさにここが『由比正雪の乱』の現場!これはスゴイ歴史スポットだ。
EZAKI SOZOSYAキネマ館の向かいにある碑
疫病退散!
コロナ禍の今だからこそ
3つ目の歴史スポットとして紹介されたのは、新通り沿いの『津島神社』だ。駐車場の2階という、ちょっと変わった場所にある。「神社の創建は天命5年(1785年)。その頃疫病が流行り、疫病除けの神様をお祀りする神社として建てられたといわれています。今のコロナ禍のようなものだったんでしょうか」。
いつの時代も願いはひとつ、一日も早い収束を願いお参りを…、須山さんがガイドしてくれた3つの歴史スポット、ヒトヤドに遊びにきたら、ぜひ立ち寄ってみて。
「ぶんせん」を右折した先にある「津島神社」
さまざまな人宿町の歴史について興味深く語っていただきました駿府ウエイブの須山忠治さん